★ネタバレ感想★
日曜日の沈黙
石崎幸二
<あらすじ>
かつて一世を風靡しながら、自室の密室の中で謎の死を遂げた来木来人。――生前、かれは「究極のトリックを見つけた」と語っていた。彼の邸宅を移築したホテルで行われるミステリィイベントに来人との「究極のトリック」を知る鍵が隠されている?――第18回メフィスト賞受賞作。
<感想>
ミリアとユリの今時(?)女子高性コンビがちょっと面白かった。ミステリィマニアがいかにずれた常識を持っているかが分かりますね(笑)。彼らをこけ下ろすミリアとユリ。一般のミステリィに対する感覚ってこんなものかもね。ただ、この女子高性コンビの設定は面白いけど彼女たち自身が魅力的かといえばそうでもない。一見、個性的だけど、実は没個性――というか(笑)。これが個性だと信じて傍若無人に振舞ってはいるけど、実はメディアに躍らされた集団の中の一人に過ぎないというか。大体、ミリアとユリ、この二人全く区別がつきません(笑)。ある意味、今の女子高生を的確に表現しているリアルなキャラクタ造詣といえるかも(笑)。――しかし、個性ないなあと思いながら読んでいると、その個性のなさが逆に個性となって何となく好感が持てたりしてね(笑)。それを作者が狙ってやっているとしたら、絶妙です。
たった一人、愛する貴方のための究極のミステリィというのは素敵でした。ただもう少し上手く隠してくれたらなと思わないでもない。それにちょっと来人と愛し合っていた(?)まさみさんの設定を明かすタイミングが唐突な気もしました。それが作品の肝なんだから、まさみさんの設定をもっと最初から強調して全編に生かすべきかな。層であったほうが最後に明かされる素敵な謎がより素敵になったかも。――個人的な感想だけ(笑)。
「数字に意味があるのよ。ほら、語呂合せで数字を記憶するやり方があるでしょ。
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