静岡県島田市の帯祭り
静岡県島田は、東海道五十三次の宿場町。
「文金高島田」の島田髷の発祥地でもあります。
しかし、この町は何といっても大井川の川越しの町。
川の近くには、往時の姿を残す川越遺跡があります。
また、ギネスブック認定の世界で一番長い木造橋(蓬莱橋)もあります。
町のメインストリートは、かつて大勢の旅人をもてなしただけあって、長くて見事な商店街でしたが、現在では近隣の大都市へ買い物に出かける人が多くなり、「シャッター街」と呼ばれるようにもなってしまいました。
しかし、この町も3年に一度は近隣ばかりでなく遠く関東や関西からの観光客でにぎわいます。
日本三奇祭に数えられる帯祭りです。
宿場町の祭りには、大名行列がつきものですが、ここの大名行列は、そんじょそこらの仮装行列とはわけがちがう。
ここの大名行列でもっとも声援を浴びるのが「大奴(おおやっこ)」。
まげに奴ひげ、わらじばきは、他の大名行列の奴と同じですが、大刀を左右にさし、しかもそこにあでやかな帯を一本ずつ下げ、「安産祈願」の札や五穀豊穣を祈る稲穂をつけて、ふりをつけて練り歩くのですから・・・・。ただし、後ろからは見ないように・・。
大奴の後には、重さ30キロもある大鳥毛。これを空中に放り投げ、受け取っては走り込んで行きます。
その後も、殿様や大天狗、御輿などが続き、少年達の鹿島踊りのあと、勇壮な山車が繰り出します。圧巻は山車の行き違い。山車の屋根から、いなせな兄さん達がかけ声をかけ、下で、力を合わせて梃子で山車を持ち上げて、方向を変えていきます。山車からつき出た花の飾りをどちらが折り畳むかで触発の雰囲気もたびたび・・・。掛け合いが目の当たりに見える昼間の行き違いも見事ですが、明かりに照らされた夜の行き違いもまた格別。