大鹿村は、長野県の南部、伊那谷の東に位置する山里です。
山の自然と、塩分を多く含む温泉、そして、古くから伝わる村歌舞伎がここの名物です。

昨年の連休にもここの「赤石荘」という温泉宿に泊まりましたが、今年の連休は、赤石荘よりもう少し上にある「延齢草」という宿泊施設に泊まりました。


この「延齢草」は、1948年に制定された憲法をもとに新しい日本を創り出す子供たちを育成することを願って、村が総出で作りあげた「大河原中学校」の校舎を移築・復元したものです。
外観も古い学校の面影を残していますし、中の階段や天井の梁や食堂のテーブルなども、学校の校舎の設備や備品が利用されています。





宿泊施設として、キッチンや客室や浴室などは、新しく整備されました。快適そのものです。


この「延齢草」は、村が取り壊しを決定した校舎を、個人で移転したものです。
大きくて立派な建物は公共の手でどんどん建てられますが、こういったものは有志の熱意と働きかけがなければ保存されません。ここでもまさにその通りでした。
「1995年、村当局の都合で校舎が解体されることになりました。大鹿村の貴重な民俗資料でもあった校舎をこの豊かな時代になぜ残せないのかと、校舎を惜しむ人々は移築保存を村当局と議会に求め要望書を提出しましたが、全て拒否されました。そこで、一村民の責任で保存を決意し、志を同じくする人々の協力を得て、校舎は再び蘇りました。」(延齢草パンフレット「自然と人とのふれあいグリーン・ツーリズム」より)
「延齢草」を移築したのは、数頭の牛と山羊を飼って手作りの本格チーズを製造販売している「アルプカーゼ」のご主人、小林さん。
本当の手作りのゴーダチーズで、手間暇かけられる分しか作っていません。



「延齢草」の回りは、山里。
うこぎ・わさび・くわ・みつば・せり・クレソン・あざみ・やまうど・たら・やぶれがさ・・・・、山菜は豊富で、ちょっと摘んだだけで、豪華な夕食ができあがります。




付近には、バーベキューに最適の河原もあります。


