ガストン・ルルーによる原作小説「オペラ座の怪人」の
日本語訳
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Last Modified: 03/26/2006
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■Part 3 原作小説の日本語訳 |
日本語訳です。 (全訳) "Tu ne m'aimes pas! Tu ne m'aimes pas! Tu ne m'aimes pas!" |
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ガルトン・ルルー (Gaston Leroux) の原作小説「オペラ座の怪人」は、もともとフランス語です。現在、この小説の邦訳としては、創元推理文庫版・ハヤカワミステリ文庫版・角川文庫版が手に入ります。さて、アンドリュー・ロイド・ウェバー (ALW) のミュージカルなどに感動して「オペラ座の怪人」に興味をもち、それから原作を手にとってみたあなた、首をひねりはしませんでしたか?
でも、オペラ座に集う人々の群像劇としては面白い。 ガストン・ルルーにしてみれば、後世自分の小説がこんなにも甘ったるく脚色されてしまうなんて、草葉の陰でおかんむりかも知れません。 伏線を張るだけ張ってそのまま終わっちゃってる感があったとしても、それはそれなりに味わい深いものがあります。それに、何といっても物語の締め方には泣かされます。後の映画化作品や舞台化作品がいくら頑張っても、このラストの余韻を超えるのはなかなか難しいことです。 やっぱり、とっつきにくい最大の原因は日本語訳にあるのではと……。特にハヤカワ版よ、感動のシーンで笑わせてどうするつもりよ。創元版も、いくらミュージカルとタイアップの表紙でも、あれはどうよ……。と思っていたら新しく角川版が出てだいぶ盛り返しましたが、まだまだ道のりは遠い。 でも、ともかく読んでみないと始まりません。 「なんだか巷で流行ってる(?)らしいオペラ座の怪人のあらすじを知りたい!」という方は、結局のところ、普通に原作小説を読むのが一番早道だと思いますよ。 (書いた時期: 大昔過ぎて不明) |
| 日本語訳「オペラ座の怪人」は、 |
| ガストン・ルルー 著 (by Gaston Leroux) 三輪秀彦 訳 (創元推理文庫 1987年初版) 日影丈吉 訳 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1989年初版) 長島良三 訳 (角川文庫 2000年初版) |
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| 章 | 創元推理文庫 (20版) | ハヤカワ・ミステリ文庫 (4刷) | 角川文庫 (初版) |
| 序 | 序文 - またはこの奇妙な作品の作者が読者に、いかにしてオペラ座の幽霊が実在するとの確信を得るにいたったかを物語る | はしがき - この風変わりな著作の筆者は、オペラ座の怪人が実在したという確証をいかにしてつかむに至ったかを、ここに読者に語る。 | プロローグ - この奇妙な物語の作者が<オペラ座の怪人>が実在したと確信するようになった理由 |
| 01 | それは幽霊なのか? | 怪人なのか…… | 怪人のしわざ? |
| 02 | 新しきマルガレーテ | 新しいマルガレーテ | 新しいマルガレーテ |
| 03 | この章では、ドビエンヌとポリニイ両氏がはじめて、オペラ座の新任の支配人、アルマン・モンシャルマンとフィルマン・リシャール両氏に、王立音楽アカデミー辞任の本当の、そして秘密の理由をひそかに話す | ドビエンヌ、ポリニー両氏は、はじめてオペラ座の新任監督アルマン・モンシャルマン氏及びフィルマン・リシャール氏に、かれらの国立音楽アカデミー退任の真実で不可解な理由を、ひそかに知らせる。 | ドビエンヌ、ポリニー両支配人が辞任の本当の理由を後任のアルマン・モンシャルマン、フィルマン・リシャール両氏に打ち明ける |
| 04 | 五番のボックス席 | 五番桟敷 | 五番ボックス席 |
| 05 | 五番のボックス席のつづき | 五番桟敷(つづき) | 五番ボックス席(つづき) |
| 06 | 魔法のヴァイオリン | 魔法のヴァイオリン | 魔法のヴァイオリン |
| 07 | 五番のボックス席を訪ねる | 五番桟敷への訪問 | 五番ボックス席の点検 |
| 08 | この章では、フィルマン・リシャール氏とアルマン・モンシャルマン氏が大胆にも<呪われた>劇場で「ファウスト」を上演させ、その結果恐るべき出来事が起こる | フィルマン・リシャール、アルマン・モンシャルマン両氏は、呪われた劇場で「ファウスト」を上演させる無謀を敢えてし、その結果、恐るべき事件を招いた。 | リシャール、モンシャルマン両支配人が<呪われた>劇場で「ファウスト」の上演に踏み切ったことと、その結果おきた恐ろしい出来事について |
| 09 | 謎の二人乗り箱馬車 | 不思議な箱馬車 | 謎の二人乗り箱馬車 |
| 10 | 仮装舞踏会で | 仮面舞踏会で | 仮面舞踏会で |
| 11 | あの男の声の主の名前を忘れなくては | ”男の声”の名を忘れねばならぬ | <男の声>の主の名前は、忘れるようにしないと |
| 12 | 切穴の下で | 切穴の上で | 切り穴のしたで |
| 13 | アポロの竪琴 | アポロの竪琴 | アポロの竪琴 |
| 14 | 切穴の主の名人芸 | 切穴愛好者の名人芸 | 切り穴の好きな男の名人芸 |
| 15 | 安全ピンに関する不思議な挙動 | 安全ピンに関する奇妙な行動 | 安全ピンをめぐる奇妙なエピソード |
| 16 | 「クリスチーヌ! クリスチーヌ!」 | 「クリスチーヌ! クリスチーヌ!」 | 「クリスティーヌ! クリスティーヌ!」 |
| 17 | オペラ座の幽霊との個人的なつながりに関するジリイ夫人の驚くべき暴露 | オペラ座の怪人との個人的関係に関するジリ夫人の驚くべき曝露 | <オペラ座の怪人>との個人的な関係についてのジリーおばさんの驚くべき告白 |
| 18 | 安全ピンに関する不思議な挙動のつづき | 安全ピンに関する奇妙な行動の続き | 安全ピンをめぐる奇妙なエピソード(つづき) |
| 19 | 警視、子爵、そしてペルシア人 | 警視、子爵、そしてペルシア人 | 警視と子爵と<ペルシャ人> |
| 20 | 子爵とペルシア人 | 子爵とペルシア人 | 子爵と<ペルシャ人> |
| 21 | オペラ座の奈落で | オペラ座の奈落で | オペラ座の奈落で |
| 22 | オペラ座の奈落におけるペルシア人の興味深く教訓的な試練 | オペラ座の地下におけるペルシア人の興味ある教訓的な試練 | オペラ座の地下でひとりのペルシャ人が遭遇した興味深く、また示唆に富む危難 - <ペルシャ人>の手記 |
| 23 | 拷問部屋にて | 拷問の部屋の中で | 拷問部屋で |
| 24 | 拷問が始まる | 拷問はじまる | 拷問が始まる |
| 25 | 「樽!樽!樽の売り物はありませんか?」 | 「樽!樽!樽の売り物はないか」 | 「樽、樽、ご不要の空き樽買い取ります!」 |
| 26 | さそりを回すべきか?ばったを回すべきか? | 蠍を回さねばならないか。蝗を回さねばならないか。 | サソリをまわすべきか?バッタをまわすべきか? |
| 27 | 幽霊の愛の終わり | 怪人の愛の終わり | <怪人>の愛の終わり |
| 終 | エピローグ | 終章 | エピローグ |
これも、日本語訳です。 (抄訳・子供向け) |
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子ども向けのやさしい抄訳・「オペラ座の怪人」です。いわゆるふつうの「子ども向け」なので、内容はものすごく簡単です。あっという間に終わります。まさに省略の美。「オペラ座の怪人のあらすじ知りた〜い!でも原作全部読むなんて面倒〜!漢字ばっかり〜!」などという困ったちゃんには、とりあえずこれをおすすめしておきます。でも、もちろんふつうの子ども向けなんですから、大人が読んでそんなに面白い性質のものでもありません。 本文以外では、巻末に小学生の読書感想文が載っていたりして、なかなか趣があります。挿し絵もユニーク。「ジョジョ」にでも出てきそうなファンキーなエリックと、どう見ても幼女にしか見えないクリスティーヌ(おっと、この本ではクリスチーヌ)に目を奪われます。 なんぼ淋しくてもロリに走ってはだめよ、エリック……。 (09/10/2001) |
| この子供向け本は、 童心に返りたい方はどうぞ。 |
| ガストン・ルルー原作 村松定史 訳 / 若菜等 挿し絵 集英社 1996年初版 |
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上の「子どものための世界文学の森」と同様に、子供向けのやさしい訳文からは、もともとのロマンはあまり感じ取れません。誤解しないでいただきたいのですが、これは決して訳をけなしているわけではありません。小学5年生向けの本が小学5年生向けにやさしく書かれた文体なのは、この上もなく当たり前のことです。ぜんぜん悪くありません。ただ、このサイトをご覧の皆さんは大多数が小学5年生ではないと思われるので、あまり向いていないだろうと言うだけのことです。 ですが、特筆すべきは、この本の挿し絵 by 有名アニメーター。とにかく、いかにもな一昔前風のアニメ絵が盛りだくさん。「そうか〜、もしも『オペラ座の怪人』がアニメ化されてたとしたら、例えばこんなキャラデザになってたのか〜。」などと妄想しながらご覧になるとよいでしょう。アニメ絵のクリスティーヌ(文中ではクリスチーヌ)も、かわいいです。 さあ、本屋さんに行って、「どきどきミステリーランド おぺらざのかいじん ください!」と大きな声を出して言いましょう!恥ずかしくなんかないぞっ!ええい、恥ずかしくないと言っているのにっ! (書いた時期: 大昔過ぎて不明) |
| 恥ずかしい方は、こちらでこっそり買ってください。 * オペラ座の怪人 (どきどきミステリーランド) (amazon.co.jp) これはハードカバー。 月日は流れて、 なぜか2005年になって新書判が出ました。映画の影響でしょうか。「どきどき」が取れて、これでもう恥ずかしくないですね。 もともとの英語版については、こちらをご覧ください。 |
| G・ルルー 原作 / K・マクマラン 文 岡部史 訳 / 北山真理 挿し絵 どきどきミステリーランド(金の星社) (ハードカバー) 1991年初版 フォア文庫(金の星社) (新書) 2005年初版 |
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