原書でGO !
「オペラ座の怪人」をもとにした、小説やファンフィクションを読んでみましょう。
このコーナーの性格上、それなりにネタバレしています。ご注意ください。
本の感想をほったらかしにして延々愚痴ってたりもしますが、あんまり気にしないでください。
ガストン・ルルーによる「オペラ座の怪人」の原作小説はこちらへ。
ミュージカル「オペラ座の怪人」の脚本や楽譜はこちらへ。
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Last Modified: 07/10/2009
| ■Part 1 原書でGO ! 私の推薦優良図書 PHANTOM (1990) BEAUTY AND THE OPERA or THE PHANTOM BEAST (1996) .......... 02/10/2005 ANGEL OF MUSIC: Tales of the Phantom of the Opera (2005) .......... 07/03/2005 ロマンス小説 NIGHT MAGIC (1989) NIGHT OF THE PHANTOM (1990) MASQUERADE (1994) .......... 12/10/2004 PHANTOM OF THE NIGHT (2005) .......... 07/22/2006 UNMASQUED: An Erotic Novel of The Phantom of The Opera (2007) .......... 10/18/2007 それ以外にもいろいろあります .......... 07/10/2009 ■Part 2 さらに原書でGO ! 対シャーロック・ホームズ、便乗パート2、コメディー、ファンタジー、SF、その他いろいろ THE PHANTOM OF THE ESSOLDO (1983) BEHIND THE PHANTOM'S MASK (1993) CANARY TRAINER: From Memoirs of JOHN H. WATSON (1993) ANGEL OF THE OPERA: Sherlock Holmes Meets the Phantom of the Opera (1994) MASKERADE: A Novel of Discworld (1995) .......... 10/18/2004 THE PHANTOM OF THE SPACE OPERA (1995) .......... 05/31/2004 PHANTOM OF MANHATTAN (1999) 子供向けのお話 PHANTOM OF THE AUDITORIUM (1994) PHANTOMS DON'T DRIVE SPORTS CARS (1998) .......... 12/10/1998 PHANTOM OF THE VIDEO STORE (1999) .......... 05/11/2004 THE FASHION PHANTOM: Glow Crayon Book to Color (Scooby-Doo!) (2003) .......... 10/05/2003 BARBIE ET LE MYSTERE DE L'OPERA (2003) .......... 06/13/2005 ■Part 3 さらにさらに原書でGO ! いわゆるファンフィクション、自費出版 LE FANTOME (1999) / MYSTERY AT THE OPERA HOUSE (2002) .......... 12/08/2005 JOURNEY OF THE MASK (2000) .......... 03/15/2001 PROGENY (2001) .......... 03/24/2002 PHANTASY (2002) .......... 05/27/2003 THE PHANTOM OF PARIS (2003) .......... 10/12/2003 ANGEL OF MUSIC: Tales of the Phantom of the Opera (2005) CHRISTINE (2006) .......... 12/01/2006 LETTERS TO ERIK: The Ghost's Love Story (2008) .......... 11/25/2008 それ以外にもいろいろあります .......... 11/25/2008 アンソロジー PHANTOMS (1989) .......... 05/11/2004 PHANTOM VARIATIONS (2008) .......... 11/25/2008 ■Part 4 邦訳も出ているもの・日本の小説 海外小説の日本語訳 ファントム (PHANTOM) .......... 01/10/2006 愛のファントム (NIGHT OF THE PHANTOM) .......... 07/10/2009 夜半歌聲 逢いたくて、逢えなくて (THE PHANTOM LOVER) マンハッタンの怪人 (PHANTOM OF MANHATTAN) エソルド座の怪人 (THE PHANTOM OF THE ESSOLDO) .......... 05/24/2007 日本発の小説 金田一少年の事件簿 (1) オペラ座館・新たなる殺人 (1994) .......... 10/12/2003 帝都探偵物語 - パノラマ座の惨劇 (2001) .......... 03/24/2002 |
ちなみに、私の推薦優良図書 ……って偉そうな。 まだ読んだことのない方に、私がおすすめしたいファントム関連小説です。よろしければどうぞ。 |
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| 1990年 by Susan Kay 日本語訳「ファントム」が出ましたので、「小説の怪人たち Part 4」に移動しました。 |
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中編小説です。一言で言うと、「オペラ座の怪人とクリスティーヌの結婚物語」です。「ということはハッピーエンド物なのね〜!きっとラブラブなんだろうなぁ〜!」とご期待の向きには申し訳ないですが、方向性は全く逆。ひたすら甘美なロマンを愛する人、「オペラ座の怪人」を憧れの王子様(笑)かあしながおじさんタイプだと思っている人(いるかなぁ、そんな人)は、夢が壊れるので読まない方がいいでしょう。多少の残酷描写と性描写もありますので、小さいおともだちも読んではいけません。念のため。突然ですがここでALW版ミュージカルのクライマックスを。 [ステップ1] ラウル は 死にかけている。 [ステップ2] 「おーれをーきらーえばー♪ こいーつをー(以下略)♪」 [ステップ3] クリスティーヌ は キス攻撃 を はなった! [ステップ4] 音楽が はげしく もりあがった! [ステップ5] かいしんのいちげき! ファントム は こんらん している! [ステップ6] 若い二人 は 帰っていった。 と、まあこんな流れですね。ところがこのお話では、[ステップ1]と[ステップ2]までは同じですが、 [ステップ3] クリスティーヌ は 「5年の期間限定契約結婚」 を 提案した! [ステップ4] ファントムは うたがっている! クリスティーヌ は キス攻撃 を はなった! [ステップ5] かいしんのいちげき! ファントム は なっとく した! [ステップ6] ラウル は おいだされてしまった。 というわけで、ラウルの命と引き換えに、緊張感あふれる暗黒の新婚生活がスタートします。 後の展開はもう直接読んでいただくとして、私はかなりこのお話が気に入っています。19世紀末から20世紀初頭の社会情勢が良く取り込まれていますし、当初のピリピリ殺伐ムードから、どうにかこうにか二人の関係が成熟していく様子も興味深いです。エリックの数々の奇行の描写も、そうよね〜、やっぱりこういう人よね〜、という説得力があります。このお話で特筆すべきは、やはりクリスティーヌの性格設定。精神的に「タフ」で「賢く」、「しっかり者」で「抜け目なく」、「交渉能力に秀で」(ファントムを言い負かすクリスティーヌというのは初めて見た)、理性的で、年齢の割りに完成された人格として描かれています。およそ本来のクリスティーヌとは縁遠い形容詞が並んでいます。作者の考察としては、幼い頃から父と二人で旅をしていたわけだから、それなりに苦労して世慣れているはずだし、過酷な芸術の世界で何とかやってきたわけだから、それなりにサバイバル能力もあって駆け引きも出来るはず、……ということなんでしょう。 とにかく全編フェミニズム臭が鼻に付きますし、正直なところ、何も「オペラ座の怪人」にまでこの手のテーマを持ち込まなくてもなぁ、よそでやってよ〜〜、とは思います。ですが、他の翻案やファンフィクで頻出するあほあほクリスティーヌのことを考えれば、たまにはこんな設定も面白いのかなという感じです。ただ、そのあおりを受けて、エリックとラウルはずいぶんと気の毒な扱われ方です。 そして月日は流れ、5年の結婚契約期間が終わりに近づいた時、二人はいったいどんな行動を取るのか?安易にお涙頂戴に走ることもなく、ほろ苦く、しみじみした、いい終わり方だと思います。 どうでもいいけど、このお話を読み返すたびに、歯医者さんの定期検診だけはサボらずきっちり行っとこう、という気にさせられます。我ながら、なんて身もフタもないまとめだろう。 .......... (02/10/2005) |
| このダークなラブストーリーが収録されている本は、 * この英語アンソロジーは、こちらでも買えます (amazon.co.jp) ファンタジー作品のアンソロジーです。他の作家の作品と一緒にどうぞ。 そして、 * この英語作品集は、こちらでも買えます (amazon.co.jp) 2004年にこのSuzy McKee Charnasの作品集が、ハードカバーでどどーんと出ました。 こちらにも収録されています。ちなみに他の収録作品は、お得意のヴァンパイア物が中心です。 さらに月日は流れて、 * この英語作品集は、こちらでも買えます (amazon.co.jp) 2006年10月、ペーパーバック版が登場。お値段もお手頃です。 というわけで、どれでもお好きなのをどうぞ。 その他、「やたらと人間が出来ている」クリスティーヌが登場する作品といえば、「コミックスの怪人たち」をどうぞ。 |
| 1996年 by Suzy McKee Charnas First appeared in "Asimov's Science Fiction" (March 1996). "MODERN CLASSICS OF FANTASY" に収録。 "MUSIC OF THE NIGHT" にも収録。 "STAGESTRUCK VAMPIRES AND OTHER PHANTASMS" にも収録。 |
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作者は「オペラ座の怪人」ファンとして大変有名な御方。この本には、ファンフィクション三編が収録されています。以前ファンジンやネット上でも公開されていたと思いますが、練り直されて再登場です。どれも「音楽の天使と可愛いロッテのお話」です。LITTLE LOTTE (1994年) 少年ラウルと少女クリスティーヌのために、ダーエ・パパがおはなしを聞かせてくれます。例の「小さなロッテが音楽の天使と云々」という、なんだかわかったようなわからないような気にさせられる、あのおはなしです。ただ、ここで語られるのはずいぶんとヘビーな展開。パパってば子供相手にストーリー練りこみすぎでしょ……と思わせつつ、次の"PHANTOMS OF THE MIND"への伏線にもなっているのでしょう。 PHANTOMS OF THE MIND (1996年) 「あの人物」の一代記です。不幸な子供時代、サーカスで見世物にされている青年エリックとの出会い、ダーエ父娘との出会い、時は流れてオペラ座での一連の事件まで……を、「あの人物」の一人称で綴っています。 とにかく「あの人物」が気の毒。「アマデウス」のサリエリ風味でもありますね。クリスティーヌの全然自覚のない敵役っぷりも、笑っちゃうほど小憎たらしくて素敵です。ここまで言うとさすがにもう誰なのかはバレバレなような気もしますが、そもそも本名が出てきた段階で、ある程度先の展開は読めてしまいます。それ自体は大した問題ではありません。深く掘り下げられた「あの人物」の描写は、とても共感できるものになっています。原作の展開を全く別の視点から眺められるのも面白いです。原作をどれだけ覚えてるか試されているような気もしますけど。いっそ、原作本と二冊並べて同時に読破してみるのも面白いかもしれません。いろいろと切ない読後感ともあわせて、私のとても好きなところです。 ただし、ちいさいおともだちは読んではいけない描写があります。念のため。 THE PORTAL (1995年) 母クリスティーヌと暮らす小さな娘の前に、夜ごとチラチラ現れる謎の天使様。もしやあなたの正体はっ! ……「オペラ座の怪人」のファンフィクとしては、非常によくあるパターンですね。 お話の傾向としては、三つとも「オペラ座の怪人」の「音楽の天使」としての面に重点を置いています。ですから、エリックさんの性格はとってもまろやか。このへんはいろいろと好みが別れるところでしょうが、一般的なファンタジーとしても楽しく読めると思います。「ちゃんとした大人が書いた、ちゃんとしたファンフィクション」という一点だけでも、本当に素晴らしいことです。 .......... (07/03/2005) |
| この良心的なファンフィクションは、 * この洋書は、こちらでも買えます (amazon.co.jp) こちらはハードカバーです。ちょっとお高いです。 * この洋書は、こちらでも買えます (amazon.co.jp) こちらはペーパーバックでお手頃です。ぜひどうぞ。 中身のサンプルは、公式サイトwww.angelofmusictales.comで読めます。 |
| 2005年 by Carrie Hernandez Xlibris Corporation |
ロマンス小説 ハーレクインなんたらとかです。それはそれは甘ったるいです。 |
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舞台は現代のアメリカ。幼い頃の交通事故で両親を失い、自らも顔に大火傷を負い、孤独の闇に生きてきた天才建築家エリック氏。16歳の美少女と運命の出会いをし、叶わぬ恋に身を焦がす。少女は彼から音楽のレッスンを受け、彼との絆を深め、やがて彼を暗闇から光の世界へと導いてゆく……。ダバダ〜〜♪ってな感じでしょうか。エリックは、すんごいお金持ちのフランス人。湖だか入江だかに浮かぶ離れ小島の豪邸に隠れ住んでいて、常に帽子とマスクと黒いマント着用。 夜毎ヒロインのもとに小舟で迎えにやってくる……。ああ〜、お素敵〜〜。笑っちゃ駄目です〜〜。 ここまで徹底して浮世離れしてくれると、別に舞台がアメリカだろうがどこだろうが、知ったこっちゃありません。 「ファントムとクリスティーヌのハッピーエンド」を望むみなさん!ハーレクイン・ロマンス大好きのみなさん!まさにこの小説はあなたの為にあるようなものです。とにかくハッピー。ハッピー過ぎて後半はほとんどラブコメです。でも、恋に悩むエリックが初々しくてかわいいし、たいして頭も使わずに甘ったるいロマンスにドップリ浸かれるので、お買い得といえばお買い得です。後半、ラウルを連想させるようなキャラも登場。ずいぶんな扱われ方です。 そうそう、多少濃厚な(まあロマンス小説レベルの)性描写が延々続きますので、小さいおともだちは読んではいけません。念のため。もともとこのお話はそっちの方が本題なのかもしれません。 .......... (書いた時期: 大昔過ぎて不明) |
| この甘い甘いお話は、 * この洋書は、こちらでも買えます (amazon.co.jp) お好きな方はぜひどうぞ。照れますが。 |
| 1989年 by Charlotte Vale Allen |
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| 1990年 by Anne Stuart 日本語訳「愛のファントム」が出ましたので、「小説の怪人たち Part 4」に移動しました。 |
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短編です。舞台は1993年のロサンジェルス。主人公は、300年間孤独の中で生きて来た美形ヴァンパイア様。とにかく男ットコ前です。とにかくセクシーダイナマイツ(笑)です。とにかく苦悩してます。いかにもロマンス物らしいキャラ設定です。何はさておき、そんな魅惑のヴァンパイア様の「男らしい」「まるで映画スターのような」美貌の詳細が、髪の長さ・瞳の色に至るまで、延々説明されます。もうそろそろ終わったかなと思うと、今度はお召し物にファッション・チェックが入ります。ただでさえページ数が少ないことですし、どうせならストーリー展開の方に多くを割いた方がいいんじゃないかとも思うのですが、やはりロマンス小説たるもの、ここらへんの丁寧な描写は外せないのでしょうか。 さて、そんなロンリーウルフなヴァンパイア様は、ヒロインと運命の出会いを果たします。予想通り、「過去に唯一愛した亡き妻と瓜二つ」です。多少色っぽいシーンがありまして、すったもんだがありまして、膠着状態に入ったのでここはひとつ悪役でも投入するのかなと思ったら、いいタイミングで路地裏のチンピラが襲ってきて二人を再び結びつけ、なんだかんだ言ってるうちに、愛の奇跡が起こります。 「次はこうなるんだろうな」という予想があまりにもズバズバ当たるので、まるで予知能力者かニュータイプにでもなったような錯覚に陥ってしまいますが、つまりはそのくらいヴァンパイア物のお約束がてんこ盛りということ。特に目新しいところのないラブ・ストーリーで、読後に残るものも全くありませんが、この手のお約束がとても心地よく、安心して楽しめます。それに、いくら内容が並とはいえ、少なくとも作者はプロ。ファンフィクにありがちな「もうこれ以上読めません。勘弁して。」と泣きを入れたくなるようなレベルとは、さすがに差があります。おしまい。 ……と、終わるわけにもいきません。それでファントムにいったい何の関係があるかというと、主人公のヴァンパイア様がALW版「オペラ座の怪人」のロサンジェルス公演をたまたま観て以来、すっかりハマっている設定なのです。アーマンソン劇場 (Ahmanson Theatre) に夜な夜な通ってます。これが数年後の設定だったら、たぶんパンテージ劇場に通っていたのでしょう。たとえ満席でも、ヴァンパイアの魔力を使ってこっそり入っちゃいます。ヴァンパイアって便利ですね。でもヴァンパイアは夜行性。マチネには通えません。やっぱりヴァンパイアって不便ですね。 そしてヒロインは「オペラ座の怪人」のキャストの一員。将来の夢はもちろんクリスティーヌ役です。またアーマンソン劇場のバックステージや劇中の描写もあり、クリスティーヌ役のDale Kristienや、ラウル役のMichael Piontek も実名でチラチラ登場してます。特にファントム役のデイヴィス・ゲインズ (Davis Gaines) さんについては、どんなに美声の持ち主で、どんなに出待ちのファンに優しいかが熱く語られています。ついでに「L.A.のベスト・ファントム」と、認定も来ちゃいました。注意しないと『ベスト認定』は何かと荒れるよ〜。ファントム・ファンは怖いよ〜〜。とにかく作者がデイヴィス・ファンだということは良く伝わって来ました。本を読んで何か一つでも伝わるものがあるというのは、いいことです。 さて、そんなリピーターなヴァンパイア様は、何かと己の境遇とファントムを重ね合わせます。ファントムの苦悩を真に理解できるのは自分だけ、と強烈に思い込んでおられます。「○○を本当に理解しているのはこの私だけ!」云々はオタにありがちな痛い言動ですが、お互い心したいものですね。おっと話がずれましたね。なりきりっ子なヴァンパイア様は、夜ごと劇場のステージ・ドアからヒロインを連れ出しては、自分の秘密の邸宅(キャンドルいっぱい)に招き入れます。あらお素敵。 また、許されぬ愛に苦悩するヴァンパイア様は、ファントムに思いを馳せ、部屋に閉じこもってただひたすらに「オペラ座の怪人」のサントラCDを聴きまくります。やっぱりロンドン・キャスト盤なんでしょうか。なんだかものすごく間の抜けた光景のような気もするのですが、きっと私の気の迷いですね。だいたい300年も生きていて古今東西の美術・芸術に通じてるキャラ設定なんですから、もうちょっと高尚なものにハマってもよさそうな気もするんですが(この手のテーマの作品って、他にもいっぱいあるでしょ)、それもきっと余計なお世話ですね。 .......... (12/10/2004) |
| このお約束満載な短編は、 * この英語短編集は、こちらでも買えます (amazon.co.jp) 中身のサンプルは、amazon.comや、作者のサイトのこちらで試し読みできます。 この本に収録されています。様式美を楽しみたい方は、ぜひどうぞ。 |
| 1994年 by Madeline Baker (a.k.a. Amanda Ashley) "AFTER TWILIGHT" に収録。 |
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現代のアメリカの大劇場を舞台に繰り広げられる、エロティック(笑)ラブロマンス。レーティングは、SENSUALITY RATING: SPICY (heavy sexual tension;
graphic details and more sexual encounters) ……だそうですから、小さいおともだちは読んではいけません。念のため。毎度の通り、出会いがありまして、すったもんだがありまして、色っぽいシーンが数回投入されまして、真実の愛に目覚めてハッピーエンド。このテンプレ通りのストーリーは正直どうでもいいですが、スターを目指すヒロインに、幼なじみフラグをしょったハンサムなパトロンさんが現れたり、マスク姿の怪人さんがずっと見守っていたり、主役の座につけてくれたり、部屋には大きな鏡があったり、その他いろいろ「オペラ座の怪人」のイベントが、大して捻ることもなくそのまんま出てきます。 しかしさすがにもう少し捻りたくなったのか、それとも途中で飽きてきたのか、ファントムさんがいきなりヒロインの血を吸うという暴挙に。以後ヴァンパイア話に変わります。まーたムダに男ットコ前でムダにマッチョでムダに苦悩しているヴァンパイア様ですよ。よっぽどこのへんに読者の需要があるのでしょうか。 それにしてもいくら"graphic details" とはいえ、ここまで直接的な(身もフタもない)表現で描かれると、なんだかもう笑えて笑えてしょうがないのですが、どうなんでしょうねこれ。萌えどころは人それぞれですが、これでちゃんと本来のエロティック(笑)な役目は果たしているのでしょうか。大きなお世話ですが気になります。 短めのお話ですし、お手軽に読めます。ヒロインの友人のバレエ少女(ALW版のメグそのまんまですよ)が、あらゆる場面でまるで番記者の如くヒロインに過去の因縁・人間関係・現在の心情などを問いただし、これに応えてヒロインもまた清々しいほどの説明ゼリフでことごとく状況をまとめてくれますので、まず間違いなく展開についていけます。ああよかったよかった(誉めてないよそれ)。 .......... (07/22/2006) |
| このお話は、 中身のサンプルは、出版社のサイトのこちらで読めます。購入も可。 どうしてもという方はどうぞ。 |
| 2005年 by Michelle, M. Pillow New Concepts Publishing |
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題名ではっきり宣言しているように、これもまた「オペラ座の怪人」のエロティック・バージョンです。そこそこ知名度があって権利関係で揉めない元ネタを活用して小銭稼ぎするのは良くあること。おとぎ話でも何でもエロ話にされるこの時代、「オペラ座の怪人」もそりゃネタにされるでしょう。そこまでは別に結構です。序盤は、原作小説とALW版(舞台と映画両方)を足して割ってさらに薄めたような描写。描写というか単なるダイジェストです。セリフなんかそのままです。感心はしませんがそのままなぞってるだけですから、話自体はそんなに破綻はしていません。その合間に、ファントムがクリスティーヌに「レッスンだ」と言ってはエロいことをし、「お仕置きだ」と言ってはエロいことをしているわけですが、これもよくある展開ですし、別に結構です。ああお約束だな、としか思いません。 問題は作者の独自色が出てから。なんだかんだで真実の愛に目覚めた純愛カップル(笑)、エリックとクリスティーヌ。クリスティーヌに横恋慕して襲い掛かる悪のエロ兄弟、フィリップとラウル。あとはもうオペラ座も何も関係なく、延々クリスティーヌを巡ってのエロ合戦が繰り広げられます。それでもこの4人は一応話の中心なので、まだマシな扱いです。さらに気の毒なのはマダム・ジリーやカルロッタや支配人コンビ等、他のメインキャラたち。本筋とは何の関係もなく、本来のキャラ設定とも何の関係もなく、ただひたすらページ稼ぎのためのエロシーンが続きます。エロならエロで良いんですけれども、この作者は書けるエロの持ちネタがSMと3人プレイしかないらしく、どのページをめくってもそればっかりでうんざりします。 結局、「オペラ座の怪人」派生小説、ロマンス小説、エロティック小説、どの面から見ても楽しめませんでした。また無駄にマッチョであんまり頭の良くない若造エリックや、ただ喘いでるだけのクリスティーヌ、無駄に巨乳のマダム・ジリー(正直これはちょっと笑ってしまった)……改変された登場人物は誰一人共感できない。頑張って追加したらしいエリックとシャニー兄弟の因縁も陳腐(もうこのネタ20回ぐらい見たわ)。ラストも酷い。どのへんの層に受けるのでしょうか。くどいようですが、エロならエロで良いんですよ。でも回数が多ければエロ度が高いわけでもなし、描写はひたすら悪趣味だし、これで興奮できる人がいるのか心配になってしまいます。今までこのコーナーでいろいろな小説を取り上げ、あーだこーだと文句をたれてきましたが、ここまでの物は久々です。読んでいて本当にいやな気持ちになりました。 今更言うのもなんですが、小さいおともだちは読んではいけません。念のため。 .......... (10/18/2007) |
| この本は、 * この洋書は、こちらでも買えます (amazon.co.jp) 中身のサンプルは、amazon.comで試し読みできます。ついでに読者のお怒りコメントも。 陳腐でも何でもいいからエロ話が読みたいという方は、ぜひどうぞ。 |
| 2007年 by Colette Gale Signet Eclipse (NAL Trade, Penguin) |
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