近 視 手 術 体 験 記   

      Experiencc of operation on my short sight eyes


目         次 (同一ページ内リンクです)
1.今まで治らなかった近視 10.手術
2.治療するところがある 11.翌日検査
3.近視治療の三種類の方法 12.リフレッシュ休暇
4.LASIKがいいかな 13.出勤再開
5.近視治療は保険証が使えない 14.一週間後検査               
6.リフレッシュ休暇に治療を          
15.術後乱視か?
7.治療医院を選ぶ 16.1ヶ月後検査
8.事前検査 17.夢の治療のゆくえ
9.手術への不安 −−−−−−−

 *ここから本文*




1.治らなかった近視
 私はどうもメガネが大嫌いで、子どものころ、学生のころと近視の訓練療法などを試みた。コンタクトもやってみた。子どものころを除き、これらメガネをかけるのを避ける試みはうまくいかなかった。かけると自分らしくない感じがして写真を撮るられるのも嫌いになった。視界も小さくなり、鑑賞力が弱くなるのも実感した。また、メガネの存在感が強く邪魔でしかたがなかった。RKという手術方法も知っていたが、恐くてやる気はしなかった・

2.治療するところがある
 1998年8月下旬のある日、いつものようにインターネットを見ていたところ、以前から近視の手術療法があるのを思い出し、これをキーワードにinfo-seekなどの検索サイトで調べてみた。
 検索サイトでは、いくつかの眼科医院がヒットした。ホームページを医院が開設しているのである。近視を治療する眼科医院は近視の手術療法専門医院がほとんどで、ほかの目の病気を治療する医院は少なかった。ホームページは、近視治療の原理や手術のやり方を非常にわかりやすく紹介するほか、費用、体験者の声などを掲載していた。治療にかかる時間は10分から20分で、痛みもほとんどなく、入院は不要、失明などの危険はまずないという。治療方法によってはほとんど仕事を休まなくても可能だったり、両眼同時治療も可能だという。 
 一方、ホームページの中には近視手術についての問題を指摘する学者などの文も見られた。それによれば、近視の手術を行う医師は眼科専門医があまりなく、外科医が多く、目の病気の知識不足による治療後のトラブルがかなりあるという。またレーザーなど治療設備が国で公認されていないことや、手術療法そのものが眼科医学会で公認しているものでもないらしい。
 ほかに治療体験を書いている個人もあった。この体験記は眼科医にきわめて治療に好意的なものであった。

3.近視治療の三種類の方法
 いろいろ調べてみて、近視治療のことがかなりわかった。手術療法には、主に3種類ある。第一はRKという方法。これは、ロシアの医師がはじめた方法で、すでに20年からの実績がある。信頼性が高いという。すでに数百万人がこの治療を受けている。この方法は眼(角膜)に放射状に8本前後の切り込みを入れると、眼圧によって眼のレンズが薄くなり近視が治るという。手術方法が簡単で、治療後数日で視力が出るという。欠点としては、メスを使うので深く切りすぎなどの問題が起こる可能性があるそうである。これの簡略方法のミニRKというのもある。第二はPRKという方法。この方法は、眼(角膜)に直接エキシマレーザー光線を当てることにより、角膜を上から削って屈折率を下げるやりかたである。したがって手術はきわめて簡単である。RKに次いで治療人数の実績が10万人と多く、信頼性も上っている。ただし、角膜上皮が削られるので術後1週間ほど保護用のコンタクトや眼帯が必要で、視力回復も1週間程度かかる。片眼づつ別の日に手術をすることになる。第三がLASIKという方法。これはPRKの改良型で、レーザーを当てる前に角膜の上皮を特殊な機械を使用 し、フィルム状に薄く切りめくり(フラップ)、その下の角膜実質層にレーザーを当て屈折率を下げる。その後上皮を元のようにかぶせる。保護用コンタクトなどは不要で視力は直後から出る。両眼同時に手術するのが通常である。痛み、感染症の危険も最も少ない。フラップを作るのに高い技術が必要だそうである。また費用が高く、新しい治療であるので、実績人数がまだ少ないそうである。

4.LASIKがいいかな
 眼科医院が開設しているホームページには、自分が治療が可能かある程度調べたり質問できるように、入力できるものもあった。そこで、入力してみたところ、医師が書いた本を送ってきたところが2個所、紹介ビデオを送ってきたところが1か個所あった。本やビデオを見るとますます治療を受けたくなった。3つの治療方法については医院によって、重視している方法がかなり違っていたが、LASIKが主体のところが多かった。
 私も両眼同時に短時間で手術でき、安全で、痛みがなく、すぐ視力が出るLASIKが受けるなら一番いいかなと思うようになっていった。RKについては、メスで目に切り込みを入れるため怖く、実際うまく行かずに裁判まで起きている報道もあったのでやれないと思った。また、PRKは角膜上皮を取るのであとで痛みが出たり、上皮再生までコンタクトを使用し一眼ずつ日を分けるなど体と時間に負担が大きい。これもやるには二回に分けて何日か仕事を休む必要のでやりにくいかなと思った。LASIKの難点は高価であること。両目で60万−80万円もする。RKは40万円ぐらいPRKは50−60万円である。いずれもちょっと尻込みするような額だが、特にLASIKは高い。治療例は他の2方法に比べ少ないが、安全性が高く治療への負担の少ないのに魅力を感じた。土日と組み合わせ、仕事を1日休めばできるのも魅力である。あきらめていた近視の治療ができるなら高くてもいいや、とも思い始めていた。

5.近視治療は保険証が使えない
 もしLASIKを身近な人がたくさん受けて治っていて、保険証が使えるなど本当に信頼の高いものならすぐやっただろう。安全といっても理論的にいえるのであって、やはり受けるのは冒険心がいる。なお、近視の治療は健康保険法で保険外診療になる旨はっきり書いてあるので、全額自己負担になる。近視の治療は美容外科と同様な扱いになっているのである。しかし、やはり病気ないしは身体障害だと思う。メガネやコンタクトで矯正できても、裸眼並みの自由さ、健康感はない。メガネなどは松葉杖などの補装具と同様だと私は思っている。もっとも、保険証が使えたらやる人が多くなり、健康保険が赤字になるかもしれないので、一般の病気より低率でもよいから健康保険の負担があればありがたい。
 こうしてインターネットを見たり、送られた本を見たりして考えたいるうち、チャンスができたらLASIKを受けようとと決心していた。一方で本などは良いことばかり書いているといった、疑問も心の中に残っていた。しかし、完全にこの治療方法が公認されるのを待っていたら年をとってしまい、近視から開放された生活ができる時間が減ってしまうと思い、やろうと思った。また、失敗しても失明などの重い症状は例がないそうなので、金が損するだけで済むとも思った。

6.リフレッシュ休暇に治療を
 近視の治療はすぐ終わるといっても、ちょっと勇気がいるし、費用も高いのでやはり、普段の土日にからめ、ちょっとやるという感じは持てなかった。自分にとっては大事業のような気がした。そうこうしているうちに10月に入り、勤務先で忙しかったりして取っていなかったリフレッシュ休暇が11月末で権利がなくなるといった通知が来た。リフレッシュ休暇は15年以上勤続で2日とれるが、年休・土日と合わせて7日間以上の休みを取るというものだった。私は、特に外国旅行に行きたい気分でもなかったので、この休暇を利用し近視の治療をし、今までと違った自分になった気分で再び職場に戻ろうと思いついた。そして、仕事が忙しくなる11月中旬以降前の日に休みを設定しようと考えた。休暇は10月28日から11月3日の8日間と決めた。治療を受けようと思う眼科医院の手術日に初日を合わせたつもりだった。近視の手術などあまりやる人がいないと思い、すぐ予約できると思ったので、眼の事前検査予約や手術日予約前にリフレッシュ休暇の予定日の届けを出した。

7.治療医院を選ぶ
 治療をしようと決断した後、治療する眼科医院を選んだ。選ぶにあたっては、まず通院できる場所にあること。LASIKを多くやっていること。他の眼病や眼のトラブルに備え、眼科専門医が行っていること。治療実績が多いこと。検査や治療の日がある程度自由に選べること。できれば安くできること。こうして選んだところ、港区の南青山アイクリニック(以下アイクリニック)がいいのではと思った。ここは実績こそそれほどでもないが、眼科専門医がいるし、大学助教授が執刀医で信頼性が高いと考えたからである。雑誌「文芸春秋」にもとりあげられていたが、悪くは書かれていなかった。ここはビデオテープを送ってきたところであるが、よさそうな感じを受けた。ただ、株式会社が実質的経営なのが不安だった。値段は60万円ぐらいとアイクリニックの治療日に合わせてリフレッシュ休暇を申請したわけだが、いざ予約の電話をかけてみると、意外にも治療を受ける人が多いらしく、事前検査も休暇前にはできず、手術も半月以上先になるという。医師が学会に行って治療のない日もかなりあるようだ。
 これではすでに申し込んだリフレッシュ休暇を使って治療するというプランがだめになってしまうと思い、次の医院、植田眼科を選んだ。ここの難点は高価なことで、80万円(両眼)する。また、他の眼の病気も対処する眼科専門医ではないらしい。しかし、ここは治療実績は700例と一番多く信頼性もありそうである。医院が渋谷で通院もしやすい。アイクリニックよりいいかも知れないと思った。ここはまた、本を送ってきたところである。そこで、予約の電話をしてみると、これまた結構混んでいるらしい。しかしアイクリニックほどではないらしい。高価な近視の手術を意外にもたくさんの人がやっているのにちょっと驚いた。わたしのような考えの人は少ないと思っていた。しかし、事前検査が休暇前の土曜日、手術仮予約(検査の結果不適もある)がリフレッシュ休暇の前半に入り、とほぼ予定通りの予約ができた。予約した後、日帰りでも「手術」とういうことにだんだんと恐怖心を感じるようになっていた。

8.事前検査
(1)初めて医院へ
 事前検査日は10月24日土曜午後4時になった。検査が午後4時ということはそれまでに何人かの検査があるということで、結構やる人が多いことがわかる。検査は午後4時からで時間があるので、都内でも見てから渋谷駅の近くの植田眼科(以下医院)まで行こうと思い、自宅のある厚木から新宿まで行ってデパートのなどを見てまわったが、どうも落ち着かず、結局なにも買わずに渋谷に行った。渋谷で有名な忠犬ハチ公などみて時間調整し、道玄坂の医院に行った。その医院は予想通り小さなビルの6階にあった。看板も小さく、エレベーター乗ったときちょっと不安になった。歯科などでは看板が小さいものに名医が多いという説を思い出した。しかし、エレベーターからその医院に入ると、狭いながらもきれいな医院で少し安心した。奥行きがあり、意外と広いこともわかった。受付は女性が2名いて、カウンターの上には最新型の液晶型のデスクトップパソコンがありインターネットが使えるようになっている。
 そのうち、20代と見られる若い男性が中から待合いに来た。検査が終わったらしい。この男性が帰ってから受付で聞くと、昨日手術を受けたという。もちろんメガネはしていなかった。そういえば、眼が充血していたようだ。若いのにこの治療を受けるのだから金持ちだなと思い、またすでに治療例を見たので少し安心した。
(2)検査 
 そのうちに、診察室に呼ばれた。診察室行くと、思ったより若い医師が一人いて看護婦などはいない。まず、こちらの治療への動機などを聞かれ、治療についての概要説明もあった。そして、いくつかの双眼鏡の大きいような機器とコンピューターを組み合わせたような機械がいくつかあり、いろいろな眼の検査を行った。そして眼鏡店で行うような検査をした。ここで希望の視力を聞かれた。そんなに正確な視力が予想できるかなとも思った。再び最初の説明のときのデスクの前でコンピューターの画面も見ながら医師の説明を聞いた。私は治療するには適しているとのことである。矯正視力1.2まで出ているからかなり視力が出る見込みがあるとのことだった。一部にある他の病気などの関係から治療に適さない場合ではないことがわかった。この近視治療では視力が十分にでないことはあるが、失明例はないそうである。私は失敗があるかなど、いろいろ質問をしたもののその場で治療を受けることにして、医師に告げた。説明をいろいろ受けてもまだ不安があるものの、メガネがいらなくなるかも思うとややうれしくなった。検査が終わって手術日を仮予約の日である10月30日午後1時 30分に予約した。とその日はやや気分よく、みやげなど買って帰った。

9.手術への不安
 いよいよ手術(治療)日を待つことになった。その日までは「手術中こうなったらどうなんだろう」といった疑問がときどきわいて、仕事をしていても家にいても心配していた。勤めは26日月曜日に行き、27日から11月3日からリフレッシュ休暇の日程である。手術は10月29日木曜日、翌日検査が30日午前10時30分、31日は休養、1日から3日までは小旅行を考えていた。これがリフレッシュ休暇のわたしの使い方となった。なお、その後一週間後検査、一ヶ月後検査3ヶ月後検査と続くことになっている。もちろんその都度渋谷にいかなくてはならない。仕事は10月分までを片づけて休暇に望んだ。ところが、休暇初日の10月28日(この日と翌日は家の掃除、買い物、治療費用銀行支払いなどの手続きごとなどに充てた)に、勤務先から自分が11月1日に異動(配置替え)になる内示の連絡が入るというハプニングが発生した。しかし、これで仕事に行っては何のためのリフレッシュ休暇なのか、休暇届は前もって人事に出してあるといった考えから、予定通りに休むことにした。仕事には支障を来たさないない自信があった。辞令交付式は時間の無駄とも思った。しかし、 治療をめぐる不安の上に仕事が変わる不安ができた。そうこうしているうちに手術日が来た。

10.手術
 (1)治療室へ
 10月29日の手術は午後すぐなので、食事以外寄り道せずに医院に行った。厚木の家から渋谷道玄坂までバス電車を乗り継いで1時間45分ぐらいかかる。
 その日は予約時間よりやや早く30分前ぐらいに着いた。しかし、開始はほぼ予定の1時40分ぐらいだった。当然他の患者はいない。受け付けに医師がきて、私に目薬を2種類ほどさした。これは、点眼麻酔だそうである。医師は手術衣の上に普通の白衣といった服装で帽子やマスクはしていない。看護婦は依然としていない。ちょっと受け付けで待ってから手術をする部屋に呼ばれた。そこは手術室というイメージはなく、単なる部屋という感じだった。部屋の名称も処置室となっていたと思う。受け付けにいる女性が2人いるので、この人が看護婦や助手の役をするのかなとも思った。その部屋では、特殊な機械が装備されたベッド(手術台)があった。これが眼にフラップを作るマイクロケラトームかエキシマレーザーかなと思った。看護婦はいらない、医師一人で十分なのだとわかった。医師は結局帽子やマスクは付けなかったようだ。医師も相変わらずやさしい。こういったことから予想よりは恐くなかった。(受付の女性の一人が看護婦だそうである=医院より)
(2)術前処置
 台に横になったあと本格的治療が開始になった。まず、眼のまわりの広い範囲を消毒液などで時間をかけて洗浄・消毒した。さらに点眼麻酔と思われる目薬をさした。そして、丸いあなの空いた大きな布を顔にかぶせて、眼だけを出すようにした。治療を始めますといった医師の言葉があった。次に、眼をあけたままに固定する器具(開瞼器)を左眼に装着した。麻酔がきいているので痛くはない。瞬きは依然止まっていないが、開瞼器のために瞬きした意識があっても実際はしていないようだ。次に顔の上に大きな黒い機械の一部がかぶさるようにきた。その機械には赤い点滅が見えた。マーキングするという。眼を薄く削る(フラップの形成)場所の印らしい。眼が動くとミスの原因になるらしいので、努めて赤い点滅を見つめた。
(3)フラップ形成とレーザー
 その後、治療開始の言葉があり、金属の輪のようなものを眼に押しつけた。このとき強く押したので圧迫感があった。すぐ「キー」といった音がして、押しつけた輪の縁から刃のようなものが出てきて眼の表面を削りながらめくった。これが「フラップの形成」である。すぐピンセットでフラップを上げたり下げたり液体で消毒のようなことを行った。そして、めくったフラップの状態で眼の上にレーザーの機械が来て、放射が行われた。光が見えるわけではない。ただ、焼けたような臭いがわずかにした。レーザーは秒単位の短い時間だった。すぐフラップを戻して液体で消毒し、開瞼器をはずした。医師から一眼が終わった旨告げられた。一眼の治療は10分ぐらいの感じだった。
(4)もう片方の眼も手術
 そして、すぐ右眼の開始を告げ、開瞼器を右眼に装着し治療が始まった。左眼同様に手際よく全く同じ手順でマーキング、フラップ形成、レーザーと進みたちまち終わりましたと医師から告げられた。治療後は寝たまま顔に白いタオルのような布をかぶせられ、目隠しの状態でフラップの定着と眼の養生のため約1時間待つことになった。痛みも全くなく体調は良いため待つのが飽きて、早く直した眼で見たいと思った。かぶせたタオルの横からわずかにまわりが見えたが、メガネなしで見えるみたいだった。医師は別の部屋へ行って仕事をしているみたいで話声も時折聞こえてきた。退屈で重要な眼の養生の1時間が過ぎて、やっと医師が来て眼の上の布を取った。そして起きあがるよう指示をした。もう(点眼)麻酔は切れてるという。立って見ると、まわりは霧がかかったようにかすんでいる。
(5)手術が終わった 
 そして、医師が「部屋の壁にある時計が見えますか」と言った。見ると時計の針だけ見えるので、「針だけ見えます、文字は見えません。」と私が言った。すると医師が「この時計は文字がないんです」と言ったので、私は笑った。近くで見るとなるほど文字盤に文字が書いてない時計だった。メガネをかけず、一応まともに見えたのである。医師も安心したらしく、「こちらにどうぞ」といって検査室に案内された。そこでは、簡単な視力検査のあと説明を受けた。それは、手術は予定通りできたこと、ある程度視力が出たこと。霞がかかっているのは、だんだん取れてくること。そしてあす検査に来るよう指示があった。メガネは術直前にはずして、そのまま使わないので持ち帰った。メガネはたとえ視力があまり出なくても度が変わってしまうので使用できないという。それでもサングラスにそのフレームを使うかなと思った。
 そして、受付に戻り今後の予約をして、医院を出て渋谷駅へ戻った。街は霧がかかっているように見えたが、メガネなしで十分通用する。ネオンの文字もメガネ使用時よりちょっと悪い程度である。メガネなしでいられるのが信じられないような、気分で帰った。4時前後だっただろうか。医院でくれた目薬は感染防止用など2種だった。これを終わるまで時々さす。眼はコンタクトを付けているような存在感があった。手術と言うが患者の身体的負担は歯の治療並みに感じられた。

11.翌日検査
 翌日検査(10月30日)の予約は午前10時30分だった。翌日はかなり霞が取れてきたが、まだ白目の充血が取れていなかった。ここへの通院はもう3回目である。見え方はかなり良い。検査はかなりいくつも機械を使用し計測、撮影をした。視力検査をすると、左右とも0.7−0.8あるという。両眼ではそれよりよく見えているという。説明ではコンピューター画面に私の眼の状況が絵と色表示され、手術の結果屈折率が術前よりこれだけ変わった旨説明を受けた。見え方は右の方が良く、左は二重三重像があり、度も出ていないようだったので問うてみると、左は乱視が強く視力が出るのが難しいという。しかし、現状でも運転免許には楽にパスするという。一応メガネ不要にはなっているようで喜ばしい。手術のあとの傷の経過も順調とのことで安心した。次の検査は1週間後、もうリフレッシュ休暇以後である。その日は、午前中に医院が終わったので、午後、東京湾岸のモノレール「ゆりかもめ」に乗ったり、巨大なフジテレビ、ビッグサイトなど見学して帰った。軽い手術でも手術翌日なのでまだまっすぐ帰った方がよかったかなとも思った。しかし、メガネなしで見る景色は広 く、美しかった。

12.リフレッシュ休暇
(1)旅行でも
 翌日検査のあとも11月3日までは、休日も含めてリフレッシュ休暇が続く。10月31日は休養、家の仕事などで過ごした。しかし、ほかの人がこの休暇でよく旅行に行くので、私もかねてから眼の治療が順調だったら旅行に行きたいと思っていたので、みんなが行かないような場所をいろいろ考えた末、群馬、栃木の両毛地区でも行こうと思った。ルートとしては、東武で足利へ行き、渡良瀬川、足利学校など見て、桐生、前橋と見て、翌日渡瀬渓谷鉄道で足尾銅山観光を見学するということに決め、宿は前橋の厚生年金会館を予約した。その日の夜は旅行の支度となった。
(2)両毛地域へ
 11月1日はさっそく旅行に出発した。東武ということで、浅草発が便利だと思っていたが、まず浅草へ行くのが結構不便、しかも足利方面へ行く急行は平日なのに満員で乗られず、準急で時間がかかり、やっと昼に足利へ着いた。足利にある渡瀬川は非常に広く河川敷も整備され、水も豊富で珍しい橋もあり良かった。街はあまり活気がなかった。そのあと、足利学校、ばんな寺と見たが、見るところのある街だった。このころ眼のことは忘れていた。その後桐生に電車で行ったが、町は大きいものの見るところがなく、駅前とスーパーを見てすぐ、前橋に行った。、前橋ではもう夕方になってしまい、暗くなったのでこれも駅前だけで、宿のある新前橋にいった。厚生年金会館はホテルで一人で旅行のときはホテルの方が泊まりやすい。
(3)足尾銅山へ
 11月2日は足尾銅山方面に列車で行った。ローカル列車で、景色を見ながら終点近くの足尾銅山観光を見て帰り、途中駅に温泉があるところを見て帰った。この地域はちょっとしたさいはてムードがある。メガネを使用していないので、見る物が自然でいい。帰りは桐生、高崎、新幹線と乗り継いた。
(4)リフレッシュ終わる 
 11月3日はリフレッシュ休暇最後の日(祝日)になっている。この日は普通の日曜のような掃除、買い物などをして過ごす。眼はまだコンタクトを付けているような違和感は残る。見え方は霞がとれたほかは、治療翌日とあまり変わらない。右の方がよく見える。メガネをやめて急に顔が変わるのがいやで、眼の保護用として、メガネ店で度のないレンズをメガネにつけてもらった。

13.出勤再開
 11月4日は出勤再開だが、昨日のメガネをかけていったところ、だれも度が変わったことに気が付かなかった。人事異動があったので残務整理、机の移動などをした。

14.一週間後検査
 11月5日は一週間後検査の日である。検査予約は夕方5時半なので4時で休暇を取り検査に行った。この日、リフレッシュ休暇を利用して眼の治療をしたことを人に話したが、思ったより関心が強くなかった。3日に作った眼の保護用の仮のメガネはうっとうしく、この日をもってやめた。やはりメガネは嫌いである。
 一週間後検査はいつものようにいくつかのコンピューター機器と視力検査をしたところ、視力は0.7−0.8(各眼)ぐらいであまり変化がない。傷もきれいに治っているという。ただ、見えるのだが像が二重三重になって見えにくい感じがあった。両方あるが、特に左目である。しかし右目はかなりすっきり見えていた。これは乱視のためだということだが、1ヶ月後になって検査をしてみないとわからないという。この日はこれで次回1ヶ月後検査の予約をして帰った。(左目は元々強い乱視だったため術後も残ったらしい)

15.術後乱視か?
 その後は、仕事が変わって忙しかったり、親戚の叔父の死亡、職場旅行などがあって非常に忙しい思いをした。職場旅行をしたときは場所が良かったのか、天気が良かったのか、メガネをしてないからか、非常に景色がきれいだった。旅行は安曇野のわさび田や北アルプス方面(宿泊は平湯温泉)だった。仕事の方は相変わらずパソコンを使う仕事が多く、家でもパソコン将棋に凝りパソコンばかりだが、眼の治療後はいけないというわけでもなかったのでそのままやっていた。
 しかし、どうもその頃から良かった右眼が朝起きてみると、見えにくくなっているという日が多くなり、とうとう左目の方がかえって良く見えるくらいになった。左目は治療ごでも乱視が残っていたが、その後の視力低下は少ないようだ。右側のぼけ方は二重三重になっているというもので、乱視かはわからない。小さいとき物が二重に見えた後だんだん近視が進むといった感じになって、ちょっとがっかりした。やっぱり、治療後はパソコンなどの近業はいけないのでは。

16.1ヶ月後検査
 1ヶ月後検査は12月5日土曜の夕方となっていた。この日は仕事が休みなので、昼過ぎに出かけた。渋谷ではデパートで買い物をしたあと、医院に行った。いつものように検査をした。視力表を見る検査ではメガネをつけてどれくらい見えるのかといった検査もあった。その結果、やはり乱視があるらしい。左目は元々の乱視の残りだが右目がなんで見えにくくなったのだろう。物が二重三重に見えるのは乱視の影響とのことだった。ただ視力表を見れば、0.7−0.8は出ているという。そんな感じではなくもっと悪いように感じるので聞くと、視力と見えるとは別物で、乱視などで見えにくいということはあるらしい。右目は0.3−0.4ぐらいに感じる。ただ、治療の目標としていた運転免許のメガネ不要は、まだ大丈夫らしい。医師によれば、見えにくい状態があるようなら再治療も考えるそうであるが、まだ視力が安定していない現在ではまだわからないが、6ヶ月検査でも見えにくいようだったら、再治療を検討するそうである。こういうときの再治療は無料らしい。しかし、すでに時間をだいぶ消費し、再治療となれば最初のような怖さはないが、同じところを削るのでリスクも 増大すると思うので、だいぶがっかりした。(再治療は安全なときのみするとのこと=医院より) 右目はどうも術後乱視というものなのだろうか。それは、フラップを作るとき眼を強く押しつけると角膜が乱れ、これが起こるらしい。他の眼科医院のホームページで見たような気がした。それにしてもなぜ術後二週間ぐらいよく見えたのだろう。このことを医師に聞いたら、フラップが眼に定着していない状態で見たときは(像が乱れず)良く見えたのではと話してくれた。そういえば、コンタクトをつけた感じがしなくなってから眼が悪くなってきたように思う。その日はがっかりして帰った。

17.夢の治療のゆくえ
 近視治療は夢の治療だったし、実際メガネいらずの生活を享受してからまたメガネ男にはなりたくないと思った。このころから毎朝起きると左目をつぶり、右目だけで見て見えるか確かめる日々が続いた。でもやっぱり良くなっていないという日々である。幸い、左目はそれほど見えにくくなっていないので、日常生活はメガネなしで済んでいる。だだし、夜など見にくいこともある。それでも治療前のメガネを取ると盲人的な近視から見れば良くなっている。でもやはりメガネが必要になれば成功とはいえないだろう。それにしても、かなり良く見えてから、悪くなるとはあまり考えていなかった。なぜこんなことになったのだろう。年末になっても、やはり近業をやるたび近視になって行く感じがあった。次の検査は99年3月である。現在一応メガネは使っていないが、最終結果は出ていない。


1999.1.8 SONE



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